©ロイター。 神田正人、日本の財務省国際問題審議官、2022年1月31日。 ロイター/加藤一成/資料写真
梶本哲史著
東京(ロイター) – 日本のトップ金融外交官は金曜日、賃金と物価の上昇に関する企業行動の「変化の兆し」を理由に、中央銀行が次回会合で金融刺激策へのアプローチを調整する可能性があると示唆した。
神田正人財務次官(国際担当)は金融政策に関する異例の発言で、日銀が改定ごとに状況や物価見通しを分析して金融政策を判断することを期待していると述べた。
次回の金融政策決定会合は7月27─28日に開催される。
神田氏のコメントは、政府統計が6月のコア消費者インフレ率が3.3%上昇し、日銀の目標である2%を15カ月連続で上回ったことを示し、日本企業が今年30年で最大の賃上げを提案したことの数時間後に発表された。
物価と賃金の基本的な傾向を見ると、デフレ期間中に賃金と物価に対する企業の行動に変化の兆しが見られると神田氏はロイターに語った。
同氏は「何らかの金融政策調整の可能性について、さまざまな期待や憶測が広がっている」と述べた。
上田和夫総裁の前任者である黒田東彦氏の下で、日本銀行は2013年に前例のない金融刺激策を開始し、2年間で2%のインフレ目標を達成するために経済を活性化すると約束した。 その後、インフレ目標が困難であることが判明したため、この措置は拡大されました。
中銀の考えに詳しい関係筋5人によると、中銀は来週の会合でも利回り抑制政策を維持する傾向があり、当局者らは賃金とインフレ率の上昇継続を確実にするためにさらなるデータを精査することを望んでいる。
しかし、強力な景気刺激策の段階的廃止をいつ開始すべきかについては中銀内で合意が得られておらず、来週の決定が非常に困難になる可能性がある。
(追記:木原ライカ、杉山聡)
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