[東京 7日 ロイター] – 日銀の上田和夫総裁は7日、最近の円の動きは経済や物価に大きな影響を与える可能性があるため、金融当局が金融政策を方向付ける際に考慮すると述べた。
上田氏は岸田文雄首相との会談後、記者団に対し、最近の為替動向や日銀の3月のマイナス金利政策解除決定後の経済動向について話し合ったと述べた。
上田氏は「一般的に為替の動向は経済や物価に潜在的に大きな影響を与える可能性があり、そのため日銀は金融政策を指揮する際に最近の円安を考慮すると述べた」と述べた。
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上田氏はまた、円の動きが日本の基調インフレにどのような影響を与える可能性があるかを中銀は注視すると述べた。
日銀は3月に大規模な金融刺激策からの歴史的な離脱を発表した後、4月には金利をゼロ近辺に据え置き、年内に再び借入コストを引き上げる意向を示唆した。
しかし、金融政策決定会合以来、為替相場の下落がさらなる利上げを正当化するほど直ちにインフレを押し上げるわけではないという上田氏の発言を受けて投資家は円を売り、円は34年ぶりの安値を記録した。
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その結果、日本の当局は先週、円を支援するために外国為替市場に介入した疑いがある。
上田氏はこれまで、日銀は金融政策において円を明示的に目標にしておらず、通貨の下落が長期的にインフレの急激な上昇につながった場合にのみ対応すると繰り返し述べてきた。
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