木原ライカ著
[東京(ロイター)]日銀は月曜日、日本企業はこれまでにないペースで物価と賃金を引き上げていると述べ、インフレ圧力が高まる兆候に注意する必要があると強調した。
中銀によると、これまで家計への負担の転嫁を懸念していた日本の企業やセクターの間で、物価上昇が急速に広がったという。
日銀は四半期見通し報告書の完全版で「コスト上昇を転嫁するための物価上昇が広がり、長期化する可能性があるかどうか引き続き検討する必要がある」と述べた。
しかし、米国や欧州とは異なり、日本では賃金圧力ではなく一次産品価格の上昇によってインフレが続いていると中銀は述べた。
輸入物価の影響を除いた国内総生産(GDP)デフレーターの上昇ペースは、日本では米国や欧州に比べてはるかに遅いと同氏は述べた。
このデータは「日本のインフレ上昇が主に輸入価格の上昇によるコスト圧力によるものであることを示唆している」と報告書は述べている。
しかし日銀は、企業は賃金引き上げにますます前向きになっており、こうした賃金の変化がインフレ見通しにどのような影響を与えるかを検討する必要があると強調した。
物価と賃金の見通しの評価は、金曜日に中銀が債券利回りを制御し、インフレに合わせて長期金利を上昇させる政策を調整する決定を下したことを受けたものである。
日銀は金曜日に発表した展望レポートの概要の中で、幅広い企業がコスト高を家計に転嫁しているとして、今年のインフレ見通しを大幅に修正した。
6月のコア消費者インフレ率は3.3%に達し、15カ月連続で日銀の目標である2%を上回っており、日銀に対し大規模な金融刺激策の終了を求める圧力が続いている。
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