ブルームバーグ – 米国、欧州、中国、日本の金利決定をもたらす一週間に投資家が身構えるなか、主要通貨が狭いレンジで取引される中、月曜日（12日）のアジア株はプレオープン市場で慎重な寄り付きに向かった。

日本株先物は小幅の上昇を示唆したが、香港の先物は小幅の下落を示し、オーストラリア市場は祝日のため休場だった。 金曜日にS&P500指数がさらに強気圏に入ったことを受け、アジアでは米国のベンチマーク指数先物が若干上昇した。

米連邦準備制度理事会（FRB）が強気サイクルの終わりに近づいているとの見方の中、ハイテク株は上昇を続けた。 金利市場のポジショニングはさらなる上昇を示唆しており、その動きは今週水曜日ではなく来月に起こると予想されている。

しかし、FRBの10回にわたる利上げがダメージを与えているのではないかとの懸念もあり、フィデリティ・インターナショナルやアリアンツ・グローバル・インベスターズなどの債券運用会社は景気減速を予測している。 一方、先週カナダ銀行とオーストラリア準備銀行が予想外の利上げを行ったことで、さらなる不確実要素が加わった。

欧州中央銀行は木曜日に主要金利を引き上げると予想されており、中国が同日に中期借入コストを引き下げる可能性は低く、日本銀行は金曜日も安定を維持すると予想されている。

ＵＢＳグローバル・ウェルス・マネジメントの米州最高投資責任者ソリタ・マルチェリ氏は、Ｓ＆Ｐ総合５００種指数が最近の暴落からすでに２０％上昇していることを受けて、最近の株価上昇が加速する可能性があると想定しないよう警告した。

「多くの投資家は、このマイルストーンに到達すると市場は強気の領域に入ると信じているが、それでも弱気相場の上昇、つまり弱気市場の真っ只中に起こる大幅な上昇期間が起こる可能性はある」と彼女は述べた。 「市場が最高値を更新するまでは、弱気相場の底、つまり市場サイクルの安値が過ぎたかどうかを知ることは不可能だ。」

月曜日の為替市場では、ドルは円、ユーロ、オフショア人民元に対してほとんど変化がなかった。

カナダの期待外れの雇用統計を受けて金曜日の米国債利回りは上昇した。 同国経済は5月に小規模な雇用減少を伴い、8カ月連続の雇用増加に終止符を打ち、労働市場の弱さを示唆した。

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